明治から大正にかけて活躍した教育者、農学者、倫理哲学者である新渡戸稲造の論文。初出は「東西相触れて」[実業之日本社、1928(昭和3)年]。東と西、左と右は相対するように思えるが、実は、区別があるようで区別がない。東洋と西洋はどこを基準に区別されるか、歴史や地理から考えた例を挙げ、その区別がどんなに曖昧なのかを述べている。これをもとに、東洋人と西洋人の融和を論じた作品。